収斂した世界の安らぎと気合いの話






明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。












振り返ってみて、2016年は良い年だった。


2015年のクリスマスからこじれにこじれた元彼とは、別れたりヨリを戻してみたりしながら時間をかけて3月に自ら関係を切ることができた。付き合っている内は友達を無くすような行動もしたし、実際性格が悪くなっている自覚もあって我ながらかなりキツイものがあった。それはもちろん元彼のせいだけじゃなくて私に確かにある内面がボロボロと漏れ出たせいではあったんだけど。
別れる前後はかつて私に思いを寄せていた後輩だったり痴話喧嘩を笑い飛ばしてくれる男友達だったりにかなり甘え、でもそのおかげで別れた3時間後には元気に遊びに出かけることができた。迷惑をかけたなとも思っているけど本当に感謝しています。


自分でも笑ってしまうんだけど、別れた3日後には好きな人ができていた。
恋に落ちる瞬間をあんなに強烈に自覚したのは初めてだった。好きだなぁと思うきっかけのエピソードなんかは今までの恋でも当たり前にあって、もうこんな、こんなことがあって大好きになっちゃったの〜!なんていうのは散々周りに話してきたけど、一瞬で、瞬間に、あーあ好きになっちゃったなコレは、と自覚して、しかも別れた3日後で、おまけに昔振った男で、前向きすぎる自分にまぁ割と引いた。
別れた直後にたまたま側にいた人間にときめいてしまうなんてよくあることだなんていうのはわかっていたし、ましてや1ヶ月前の2/14になんの下心も無しに2人きりで遊んだ相手だった。さすがにそんなチョロいことがあってはいけないだろうと思った。だから最初はまぁ暇だし他にいないし少し様子を見てみるかなと行動していた。

その人とは、5年前に2秒ほど付き合っていた。
女子校の中でもかなり地味なスクールカーストに位置していて男性への免疫がなく、元気に暗く夢見て生きていた19歳の私には手に負えない相手だったというのは今でも思う。あの時の流れは1つも間違っていなかったしあぁなるしか無かった。それからも仲は良かった。良くしてくれていた。ありがたいですね。でも2人で遊んだことは付き合っていた2秒とその2年ほど後にたまたまの2回だけだった。2が多いな、ニャンニャンニャン。そんな友人となんでわざわざ彼氏のいたバレンタインに2人きりで遊んだかはよくわからない。当時の彼氏と別れるきっかけの1つではないと言ったら全然嘘になる。
その日は普通に楽しくて、彼からもなんだか楽しかったねと言われて、あぁ、この人とは2人で遊べるようになったんだなぁと思った。私は19歳にしてはどうしたって幼かったし、相手もこなれて見えていたけど今考えたら19歳の男の子だった。周りの友人たちも19歳で、大学生だった。楽しく健やかに仲良く過ごしながらもどうにもやりづらいこともあった。そんな中で5年経ち、私は23歳(2/14時点)で大学生ではなくなっていたし、相手も、周りも23歳になっていた。囃し立てられることもなく、友人として育んできた5年間もあり、2人で遊ぶことはとても自然なことだった。ただ、1年後にこんなことになってるなんて2人とも全く考えもしていなかったけど。

2人で遊んでも良いんだなんて当たり前のことを、お互いに、自然に思えていたのは大きかった。
それからの私の行動は、アプローチと呼ばずしてなんと呼ぶかと言うほど情熱的だったと思う。し、それに気づかずにホイホイと遊んでくれた彼には感謝している。なんとなく好きあえてなんとなく付き合えて、私なりに考えたりもしたけどまぁまだ24歳夢見てもいいかななんて思って今に至っている。ただのんびりと目の前のことを楽しむ平和で幸せな1年だった。1年前の自分達にこうなるよと伝えても笑い飛ばすよね、なんて甘い冗談を言って大晦日に2人で笑っているくらいには夢見たまま幸せに過ごしています。おほほ。ひとえに作冬の私を見捨てないでいてくれた皆々様のおかげです。本当に。仲良くしてくれてありがとう。
2016年は割と彼氏に全振りしたと言っても過言ではないかなと、それでよかったかなと思っている。元彼と付き合っていた時には強烈に感じていた世界が縮まっていく感覚が、今の彼氏と付き合っていても無かった。それは彼氏が合わせていてくれたからでもあると思う。でもやっぱり、この小さな世界だけで生きていてはダメだなぁ、嫌だなぁと思うので、2017年はギリギリまで小さくなった世界をまた少しだけ大きくできたらなぁと思っている。

強く誠実に生きることを決めてから、色々なことが上手く回っていった。
ここ数年上手くいかないことが多くて酷く悩んだりもしたけど、自分の限界とか向き不向きとかを受け止めることを少し意識して努力したら、まぁ割と受け入れることができるようになった。こんなに簡単にできるなんて、私も歳をとったんだなと、完璧に思春期は終わったんだなと思う。もうアラサーになるしね、当たり前なんだけど。意外と働くことが嫌いじゃないとか割と情が深いとか実は自分が無くて朱に交わって赤くなるタイプだとか、いろんな発見があったしそれをそんなもんか、と受け入れることができた。2016年は転の年だった。ありがたいことに、なんだかんだ頑張ってれば見ていてくれる人もいる環境にいるので、2017年も気合を入れて強く誠実に生きていきたい。